先日、おばばの母方の祖母が亡くなり、お葬式の参列しました
あと少しで100歳のおばあちゃんで、元気で迎えていたら「大往生」だったのですが・・・
実は8年も前に、家の中で倒れているのが見つかって救急搬送されました
本当はその時、あの世に旅立たれていたのですが、今の「延命治療」と、「人間の生きる力」によって、8年間心臓は動いて、「生きて」いました
祖母の人生のシナリオは、8年前に終わっていたのに・・・
新たに空白のページが重ねられました
おばばは、「延命治療」は絶対にしない派ですが、親や自分等ある程度の歳を生きた人なら、すぐに判断できますが、もし子どもや孫が交通事故に遭って、選択を決めなければならなかったとしたら・・・どんな形でも生きていて欲しいと、願うかも知れません
「命の重さ」があるから、答えを出すのは難しいですね
病院は「人生の縮図」である
「病院は人生の縮図」って、聞いたことがありますが
最近は、ほとんどが「病院で生まれ」、最後は「病院で亡くなる」人が増えましたね
病気やケガで通院や入院しますが
昨日元気に言葉を交わした患者さんが、今日は急変して・・・なんて事は、病院の中ではよくある話だそうです
本音は「畳の上で大往生」だけど・・・
自宅で最期を迎え、畳の上で家族に見守られながら「大往生」で、あの世へ旅立てる人は、ほんの一握りかも知れませんね・・・
祖母の病院やホームにも何度か、お見舞いに行きましたが、祖母と同じ様に、胃瘻【いろう 口などからの食物・水分の補給が困難な場合、胃壁と腹壁に穴をあけてチューブを取り付け、外から直接胃に栄養剤などを注入する治療法】されている方や、意思の疎通が出来ない方も等が、沢山いらっしゃいました
自分の最期の希望を、「エンディングノート」や「公正証書」、日本尊厳死協会の「リビングウィル」に残して置くと「尊厳死」を、選んでくれるかも知れませんが・・・
「命」の選択は難しいですよね
「リビングウィル」とは
回復の見込みがなく、すぐにでも命の灯が消え去ろうとしているときでも、現代の医療は、あなたを生かし続けることが可能です。
人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、胃に穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させます。
ひとたびこれらの延命措置を始めたら、はずすことは容易ではありません。
生命維持装置をはずせば死に至ることが明らかですから、医師がはずしたがらないのです。
「あらゆる手段を使って生きたい」と思っている多くの方々の意思も、尊重されるべきことです。
一方、チューブや機械につながれて、なお辛い闘病を強いられ、「回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい」と思っている方々も多数いらっしゃいます。
「平穏死」「自然死」を望む方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。
それがリビングウイル(LW)です。
今は、臓器提供カードも、広く知られる様になりましたが、自分の最期の事も、元気なうちに、考えておきたいと思います